先日、「選択と集中」の一環として長らく利用していなかったゆうちょ銀行の口座から全額出金しました。使っていない銀行口座を放置し続けるリスクも含めてご紹介します。
全額出金を決めた訳
実家でずっと眠っていた郵便貯金
郵便貯金がずっと放置されていたのは、通帳を実家にずっと置いていたためです。実家は現在の住処から距離があることもあり、しばらくは年に1回帰省するのみとなっています。
数年前帰省した際に存在していることは知りながらもまったく気にかけていなかった自分名義の郵便貯金の通帳を軽い気持ちで見てみました。
148万円???!!!
金額の大きさに驚愕し、2度見x2の4度見ぐらいしました。
自分名義の口座ではありますが、おそらく親が作ったものです。内容を見ても学生時代の授業料金が引き落とされたりで自分で入出金をしている感じではありません。
自分の金だと思わなかったので親に聞いてみると「〇〇(私)のお金だ」とのこと。
私のために貯めてくれていたお金も含まれているのでしょう。私もいい歳をした大人ですので、大人のたしなみを多少なりとも身につけてます。ここは潔く引くところだと感じ、そっと通帳を閉じました。
そして、実家から通帳とキャッシュカードを持って帰りました。
記帳するのに四苦八苦
家に持って帰られた通帳とキャッシュカードがどうなったかと言うと、どうにもなりませんでした。眠る場所が変わっただけで、またしばらく眠ります。
風向きが変わったのは、先月でした。
2017年から自分の持っている資産(預金、株の評価金額など)をすべてエクセルに入力する棚卸的な企画を始めてました。去年まで年初の1回のみとしていましたが、今年から半年ごとに頻度を上げました。
やるとなったらとことんやりたいので、郵便貯金の記帳をやらねばなりません。記帳をせずとも口座残高だけ見る手もありますが、せっかくなので記帳もやりたいのが人間の性でしょう。
年始なら正月休みを利用して問題なくできていたのですが、働きながら記帳をしようとすると自分の生活圏ではアクセスしやすい場所がなく、ちょっとしたストレスを感じました。
「口座減ったほうが管理も楽だし、ゆうちょ銀行やめじゃーい」
全額出金の検討を始めました。
皆さんは知っていますか?休眠預金等活用法と旧郵便貯金法
全額出金をしようと思ってネットを調べたところ、2018年1月1日から施行されている休眠預金等活用法なるものを知りました。さらに郵便貯金を利用されている方は、旧郵便貯金法も関わってくる可能性があります。
自分はどちらも適用範囲外でしたが、13年近く取引をしていなかった口座を持っていたので似たような状況でした。
休眠預金等活用法とは
休眠預金等活用法は「10年間取引がない預金を休眠預金として、社会課題の解決のために活用する制度」というなんとも恐ろしきものです。ただ、よく調べると休眠預金は「預金保険機構」へ移管されますが、移管後も引き出しはできるようです。もちろん休眠口座になってしまっているので、引き出しにはかなりの手間がかかります。
下記の記事で詳しく紹介されています。
旧郵便貯金法とは
ゆうちょ銀行にて、定額・定期・積立預金をしていた方に関連ある情報です。
満期を迎えた定額郵便貯金、定期郵便貯金及び積立郵便貯金につきましては、満期日から20年経過しても払戻しされない場合、当該貯金について、「権利消滅のご案内(催告書)」をお送りし、「権利消滅のご案内(催告書)」をお送りした日から2か月経過しても払戻しされないときは、当該貯金を払い戻す権利は消滅します(旧郵便貯金法第29条)。
http://www.soumu.go.jp/yusei/yuucyo_kenri.html
こちらは完全にお金が戻ってこなくなりますので、郵政民営化(平成19年10月1日)より前に定額・定期・積立預金をしていた方はまだまだ時間があるとはいえ、対処しておいたほうがよいでしょう。
下記の記事で詳しく紹介されています。
ゆうちょ銀行から全額出金
全額出金の方法として以下の3つを検討しました。
①振込
②ATMで全額出金
③窓口で全額出金
①は振込手数料がかかるため断念しました。
②は「ATMでの引き出し限度額:1日当たり50万」を越えているので止めました。(限度額引き上げは可能ですが、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で申込みが必要とのこと)
ということで残った③を選択しました。平日の日中のみになりますので、有給休暇ついでにやりました。
窓口にて「解約はせず、預金を全額出金できますか?」と聞くと「できますよ」と返ってきました。
長年使っていないことを告げ、通帳を見てもらったところ、以下の手続きが必要と判明しました。
・銀行印の登録(銀行にもデータがなく、印章が通帳に押されていなかったため)
・住所変更
・通帳変更(通帳が古いものだったため)
・引き出し
予想外に手続きが多くなったのもあり、ちょっと時間がかかりましたが20分ほどで終了しました。
「お持ち歩きにお気を付けください」の言葉を背に、札束を持った私はゆうちょ銀行を去りました。
出金したお金を住信SBIネット銀行へ入金
出金したお金の行先は、便利なので好んで利用している住信SBIネット銀行を選択しました。
住信SBIネット銀行のウェブサイトを調べると「入金金額に限度額はないが、一度の操作で入金していただける紙幣の枚数に制限がある(各提携ATMによって異なる)」とありました。どちらかと言うと一回で全額入金したいと考えていたので、1回あたり紙幣200枚が上限となっているイオン銀行ATMを選択しました。
入金の操作をし、100万円の帯を解いて紙幣をすべて投入すると
お預かり金額 148万9千円
ご入金額 99万9千円
との表示がされました。紙幣の枚数的には問題なかったけれど一度の入金額で制限がかかっているようです。
仕方なく「99万9千円」と「49万円」の二回に分けて入金処理も完了となりました。
まとめ
「ゆうちょ銀行から全額出金し、住信SBI銀行へ入金する」と文字にすると簡単ですが意外と時間と手間を取られました。しかし、口座が一個減らせたことには非常に達成感を感じています。
皆さんもあることは把握しているけれどずっと手をつけていない銀行口座をお持ちではないですか?もしあるようでしたら、今後のリスク回避のためにも整理してみてはいかがでしょうか。
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