株や為替のリスクヘッジにも有効なeワラントを知ってるか?

eワラントって知ってるか?eワラント

乱高下が続く現在の株式相場やFX相場でお過ごしの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。一生懸命働いて稼いだお金が減って嘆いている方も多いのではないでしょうか。

もっと早く紹介していればという想いはかなりありますが、「遅すぎることはない。思い立った今が一番早いんだ。」という意識高い人が言いそうなセリフと共にeワラントという商品を紹介をさせていただきます。

このeワラントという商品は

  • 損失が限定
  • 少額で買える
  • 当たると利益が大きい

といいところが満載です。それを補えるぐらいの悪いところもあるのですが、有効に活用できれば資産の減少を防ぐリスクヘッジとして機能します。もちろんヘッジだけではなく、激しい値動きに飛び込んでいき一攫千金を狙うこともできます。

特に相場がやんちゃな動きをした際のリスクが大きめな以下のような方は、ドはまりするかもしれません。

  • たんまりと株を抱えている
  • FXでトラリピをやっている

本記事は、まず商品を知ってもらうための超ざっくり説明となっております。また、公式サイトには書かれていないリアルな情報を提供できるように努めております。

興味を持って実際に取り引きをする際には本記事の内容をチラ見しただけでヒャッハーはせず、必ず証券会社に記載されているきちんとした内容を読んでからにしてください。(もちろん私は責任を取れません)

eワラントの基本

まずは基本的なところをお伝えします。基本的なところからややこしめです。

eワラントとは

eワラントとは、カバードワラントという有価証券の一種で、オプションを証券化したものです。(すでに意味が分かりませんね)

簡単に言うと「決められた日付で決められた価格で買う権利(もしくは売る権利)」を商品としたものです。

例えば、非常に極端な例を挙げると「2020/06/10に日経平均を15000円で売る権利」を持っていた場合は、2020/6/10に日経平均が10000円になったときにその権利を行使することで差額である5000円に対応する利益を得ることができます。

権利を持てる対象は、

  • 日経平均やNYダウなどの株価指数
  • トヨタ自動車、ファーストリテイリング、アップルなどの個別株
  • 米ドル、ユーロなどの為替

があります。なんでも揃っている訳ではなく、限定されています。

eワラントには、通常のeワラントの他にニアピンeワラント、トラッカーeワラントなどがあります。(本記事で取り上げるのはノーマルなeワラントです)

元々ゴールドマン・サックス証券株式会社が提供していた商品でしたが、現在はeワラント事業を譲り受けて設立されたeワラント証券株式会社やその関連会社が運営しています。

eワラントの販売方法

どのように販売されているかのイメージが湧きにくいので実際の画面を見てみましょう。

キャプチャを取って置くのを忘れました。週明けに取り直します。

  • 現在取引時間外なので価格は表示されていません
  • 販売停止になっているものも含まれています(画像内のコールはすべて販売停止)
eワラントサンプル
eワラントサンプル
出典:SBI証券
  • 銘柄/回号
    銘柄は対象原資産を示します。同じ対象原資産でも権利行使価格、満期日の違いにより商品が分かれますので回号が振られています。
  • コール/プット
    対象原資産を権利行使価格にて買う権利をコール、売る権利をプットと呼びます。
    満期日に権利行使価格以上になると思えばコール、以下になると思えばプットを購入します。
  • 権利行使価格
    ワラントに設定された買う権利、売り権利が行使される価格です。
  • 満期日
    権利を行使する日です。
  • 実効ギアリング
    対象原資産に投資するのと比べて何倍のレバレッジが効くのかを示しています。短い期間での変化を予想するのに参考となる数値です。
  • 売気配値/買気配値
    売気配値(販売価格)はいくらでeワラントが購入できるか、買気配値(買取価格)はいくらでeワラントを売却できるかを示しています。

対象原資産を決め、さらにコール/プット、権利行使価格、満期日の異なる商品から自分がこれと思うものを買う仕組みとなっています。

基本的には買取価格が常に提示されていますので、 満期日になる前の早期売却ももちろん可能です。

eワラントの取扱業者

eワラントはどの証券会社でも取引できるわけではなく、取扱業者が限られています。最後にお伝えするとがっかりされることもあるかもしれないので早めにお伝えしておきます。

昔は 「楽天証券」「マネックス証券」「カブ・ドットコム証券」「松井証券」などでもeワラントを取り扱っていましたが、現在は「eワラント証券」「SBI証券」の2業者のみになっています。

eワラント証券

ゴールドマン・サックス証券株式会社からeワラント事業を譲り受け、継承・発展させることを目的として設立された証券会社です。裏方的役割を果たしていましたが、2019年9月2日より「eワラント・ダイレクト」という取引サービスの提供を始め、取扱業者の1つとなりました。

IFD、OCO、IFOといった注文方法も提供しています。

SBI証券

SBI証券は超メジャー証券会社ですので、すでに口座をお持ちの方も多いことと思います。口座を増やすことなくeワラントを取引するのにSBI証券がおすすめです。

もし、SBI証券に口座を持っていない方がいましたらネクシィーズ・トレード経由で申し込みをすると無料電話サポート窓口も使えるようになります。eワラント以外のサービスも充実しています。

eワラントのいいところ

では次にeワラントのいいところを見ていきます。

リスクが限定される

これが一番のポイントです。

購入の際にかかる費用 = 最大損失」です。

特にボラティリティが大きい相場では自分が張ったの逆方向に動くと大きな損失が発生します。精神的なダメージも大きいです。

eワラントを利用することで不確実性を伴っていたものを完全にコントロール下に置けるようになるのです。

一説によるとエアウィーヴを買うより睡眠の質が上がるとか上がらないとか?

少額で買える

eワラントは1000ワラント単位で売買します。eワラントの販売価格がいくらぐらいなのかというと1円~30円程度です。つまり高いものでも30,000円あれば購入できます

同じような仕組みであるオプション取引に手を出そうと思っても必要な資金が1桁多かったりしますので万人が手を出しやすい商品と言えます。

売りがしやすい

株は基本的に買い一辺倒です。信用取引で空売りができますが、リスクが限定されておらず、損失の可能性は無限大です。

その点eワラントは売りの場合も「○○円で売る権利(プット型eワラント)」を購入するだけです。もちろん最大の損失は購入金額です。

eワラントを利用することで売りの戦略を安全かつ手軽に実現できるのです。

インバース型ETF

最近の暴落相場で注目度が上がっている投資先としてインバース(ベア)型ETFがあります。例えば日経平均やTOPIXが下がった場合に価格が上がる以下のようなものが有名です。

銘柄コード銘柄名
1456ダイワ上場投信ー日経平均インバース
1457ダイワ上場投信ーTOPIXインバース
1569TOPIXベア上場投信
1571日経平均インバース上場投信
1356TOPIXベア2倍上場投信
1357日経ダブルインバース上場投信
1360日経平均ベア2倍上場投信
1366ダイワ上場投信ー日経平均ダブルインバース
1459楽天ETF-日経ダブルインバース
1469JPX日経400ベア2倍上場投信ダブルインバース

しかし、これらも損失が限定されておらず、軽い気持ちで手を出すと痛いしっぺ返しを喰らうことが多々あります。

インバースで今までの損を取り戻すはずが、特大の往復ビンタ…を避けるためにも損失が限定されるeワラントを使うのはありかもしれません。

当たるとでかい

eワラントの値動きはレバレッジがかかります。対象の原資産の値動きの何倍もの値動きが起ります。色んな条件が揃うととんでもないことが起こります。

過去の例を見てみると、ドラゴンクエストウォークをスクエニと共に共同開発していたゲーム会社であるコロプラを対象にしたeワラント(コロプラ コール 第34回)は2019/8/13~2019/9/30の上昇率が、なんと332.1倍でした。

対象原資産であるコロプラの株価の値動きは、

2019/8/13の安値:582円
2019/9/30の高値:1,930円

ですので、上昇率は約3.32倍です。レバレッジ効果はちょうど100倍ぐらいです。(通常は3~10倍程度のようです)

なお、2011年8月8日から2019年9月30日までのeワラント上昇率ランキングを見るとこれをおかずに白飯3杯はいけそうです。

歴代上昇率ランキング
eワラント歴代上昇率ランキング(2011年8月8日~2019年9月30日)
出典:eワラントジャーナル

eワラントの悪いところ

いいところがあれば悪いところもある。包み隠さずお伝えします。

多少大げさに書いている部分もありますが、eワラントを嗜むにはこれらの悪いところも愛する度量が必要になります。

スプレッドが異常

eワラントの販売価格と買取価格はeワラント・インターナショナル・リミテッドが決めています(マーケットメイク方式)。株式の売買で使用されているオークション方式と比べ、販売価格と買取価格の差(スプレッド)は広めです。

ボラティリティが上がっているときはそのスプレッドはさらに広くなります。ひどいときには買った瞬間に評価損益が-50%近くになることも…。

オークション方式だと取引が少ない銘柄の場合、市場にほとんど注文が出ないため取引が成立しませんが、マーケットメイク方式ではマーケットメーカーが常に市場に注文を出すため取引が成立しやすいという利点があります。

価格の下がり方が異常

レバレッジが効いておりますのは諸刃の剣でありまして、逆方向に進んだ場合はガンガンに価値が下がります。さらにこの商品には時間経過による価値の減少もございやすのでそれはもう推して知るべしです。

価格が下がった先に何が待っているのか?それは価値0の世界です。満期日に権利行使価格に達していなければ価値は0です。無慈悲です。

最大損失を限定する代わりに我々は0円になるリスクを受け入れるのです。

価格の決められ方の複雑さが異常

ハッキリ言ってなぜその価格になっているのかなんてのは分かりません。ブラック・ショールズ・モデルに準じて独自に開発された計算モデルを用いて決定されているそうです。

しかし、どうやってその価格になっているのかを気にしてもしょうがありません。我々はお上の決めた値段で買うのか?売るのか?を考えるのみです。

値段はお上が決めているのですからお上が損をしにくいようになっていることは間違いないでしょう。

将来、自分が想定する状況になったときにいくらぐらいの価格になるかについては、シミュレータを使うことで概算値が得られるようになっています。

ブラック・ショールズ・モデルの変動要素

式の中身は複雑らしいのでシカトしますが、変動要素となる5つの要素ぐらいは押さえておきましょう。

  1. 原資産価格
  2. 満期までの残存期間
  3. ボラティリティ
  4. 金利
  5. 配当

1は当たり前、4と5は影響が軽微です。2と3について補足を入れます。

満期までの残存期間
特に権利行使価格に達していないeワラントは、満期が近くなってくると時間経過による価値減少の影響が大きくなります。これは残存期間が減ることでeワラントが権利行使価格に達する可能性が低くなるためです。

ボラティリティ
ボラティリティとは株価や為替相場などの価格の変動の激しさを示す指標です。変動が高い場合は、多くの利益を得られる可能性が高くなるのでeワラント価格は高くなります。

欲しい商品がないことがある

商品はすべてeワラント・ファンド・リミテッドが発行しています。権利行使価格を小刻みに設定すればいくらでも商品が増やせますが、そんなことはもちろんしておらず、かなり間隔が開いています。また満期日についても同様で、間隔が開いています。

対象原資産についても種類が多いとは言えない状況です。また、対象原資産によってはプットの商品がなく、コールのみの場合もあります。

あくまで発行会社が用意している商品の中から自分が妥協できる設定の商品を買うというスタンスになります。

eワラントの商品が追加された直近の日付は3月2日でした。その時の想定以上に日経平均などが下がっているため、現在の日経平均コールは権利行使価格が一番低いもので21000円(21000円以上にならないと価値が0になる)でした。

3/30より新規商品が追加されるのでこの部分の不都合は解消されます。上記のような事態が発生したためか、今回は以下のようなとんでも商品まで発行されます。。

  • 日経平均コール:
    満期日2020/07/08、権利行使価格14,500円
  • 日経平均プット:
    満期日2020/07/08、権利行使価格12,500円

eワラントとの付き合い方

eワラントは非常にクセがすごい商品です。このツンデレ商品との付き合い方の例を挙げておきます。

まず前提として、逆方向に動くと価値が0もしくは大きく下がる確率が非常に高い商品です。付き合い方としては、掛け捨て保険のような考え方が一番しっくりくるかと思います。

冒頭でも挙げた以下のような方は相場が逆に激しく動いたときには損が鬼のように増えていきます。その鬼のように増える損を中和する役目としてのeワラントの購入です。

  • たんまり株を抱えている
  • FXでトラリピをやっている

もちろん暴落なんてそうそう来るものではないですからここぞという場面で買うのが理想です。もしくはなるべく遠い権利行使価格のeワラントを選択することで購入価格を抑えることができるので、万が一の際のリスクヘッジとしては効果的に働きます。

  • 日経平均 プット1065回:
    満期日2020/04/08、権利行使価格19,500円
  • 米ドル プット951回 :
    満期日2020/04/08、権利行使価格104円

遠い権利行使価格だった上記2つのeワラントのチャートを以下に載せます。元々の価格の低さや値上がりの激しさと共に売却のタイミングの難しさも感じてもらえるのではないでしょうか。

日経平均 プット1065回チャート
日経平均 プット1065回チャート
出典;eワラントチャート
米ドル プット951回チャート
米ドル プット951回チャート
出典:eワラントチャート

その他の付き合い方としては、相場が急変するのが予想されるイベント前にギャンブル的に購入する手法もあります。

いずれにしろeワラント価格の動き方はクセがスゴイので、まずは少額を購入して実際の値動きを体験してみることから始めるのがおすすめです。

eワラント取引の実例

さて、では私はeワラント取引によって何を得たのか、何を失ったのか。最近の取引の一部を実例として晒します。

暴落前のリスクヘッジ編

狙い
新型コロナウイルスの影響は大きいと感じ、持ち株のポジションを解消する動きを取った。
米国株はほぼポジションを整理できたが、日本株はNISA口座の銘柄が残っているので株価が下がったときのリスクヘッジ用として日経平均のプットを購入した。

結果
予想通り株価が下がったので少しの利益を得た。想像以上に日経平均が下げたため、後から見ると売るタイミングを間違った形に。

データ

取引結果
取引履歴
出典:SBI証券

1.41で購入→1.71で売却なので約24%の利益。額にして6,800円(税引き前)。。
掛けた額が少ない&原資産の下落が小さいときの売却の合わせ技でまったくリスクヘッジにはなってません。

日経平均 プット1230回チャート
日経平均 プット1230回チャート
出典:eワラントチャート

2/5の購入から価格はだだ下がり。2/18である程度利益が乗ったところで売却。満期の際の最終的な買取価格は3.27円なので購入時の2倍は優に超えております。

一度マイナスが拡がると浮上したときに早めに利確しがちのパターンになってしまいました (+_+) 買ってすぐの損に振れる部分がなければもうちょっと粘れたような気もします。

何と言うか時代が私に追い付いてくるのが遅すぎたということですね。えぇ(遠い目)

リバウンド王に俺はなる編

狙い
新型コロナウイルスの影響はどんどんと拡がっていき、ついにはこの世の春を迎えていた米国相場も変調をきたした。
最初の下げから多少リバウンドしていたし、どうせまためちゃくちゃなことをしてさらに株価を戻してくるだろうと予想。さらなるリバウンドを狙ってNYダウのコールを購入した。

結果
進行していたリバウンドはすぐに終わり、eワラント価格はどん底へ。
「まだ満期日まで時間はある」と念仏のように唱え続ける毎日を過ごす。実際、満期日は先ですから!

データ

保有ポジション
保有ポジション
出典:eワラント証券

現在も保有中。eワラントの買取価格は0.01円。下がりすぎたので販売は停止されてます。

NYダウ コール454回 チャート
NYダウ コール454回 チャート
出典:eワラントチャート

3/6に購入。奈落の底に落ちるまで時間など要らない。

2020年2月の値上がり率ランキング

実例を挙げたらなんかしんみりしちゃったので2020年2月の値上がり率ランキングも置いておきます。いいとこ取りの部分を差し引いて考えてもちょっとしたリスクヘッジになり得ることが分かります。

2020年2月値上がり率ランキング
出典:eワラントジャーナル

まとめ

ツイッターをやっていてもeワラントについて目にする機会がありませんでしたので投資家の取れるオプションの1つとして紹介しました。

暴騰、暴落相場では、ギャンブル的な取引をすることで大きな利益を得ることもできますが、逆に大きな損を被ってしまうこともあります。特に売りから入る取引は、損失が限られておらず注意が必要です。eワラントを利用した損失を限定の取引が皆様の安全な投資家ライフの一助になれば幸いです。

なお、損小利大を目指せる商品ではありますが、難易度は高いです。私も精進し、個別の取引結果を記事にできるようにしていきたいです。

クノウ
クノウ

eワラント使えるかもと思った方は応援ください。

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