日経平均採用銘柄225社の有報ランキングとおすすめ有報診断

日々株をいじくり倒しているみなさん、こんばんは。突然ですが「有価証券報告書」って見たことありますか？初心者のみなさんは見たことない方も多いと思いますが、もしかしたらある程度株をたしなんでいる方も見たことなかったりするのではないでしょうか。

理由を考えてみると有価証券報告書という書物の内容は非常に難解で分かりにくいということがあると思います。何回読んでも分からないぐらい難解です。

はい、今回はその「有価証券報告書」にスポットを当てて記事を書きました。なんと、日経平均採用銘柄の有価証券報告書のランキング化、あなたにおすすめの有価証券報告書診断までやってます。楽しんでいただけると幸いです。

有価証券報告書とは

まずは有価証券報告書（略して「有報」）とは何かを押さえておきましょう。

• 事業年度ごとに作成する企業内容の外部への開示資料です
• 企業の概況、事業内容、設備状況、営業状況、財務諸表などが記載されています
• 金融商品取引法で規定されており、 上場企業は作成・提出が義務付けられています

要するに企業の事業の状況を事細かに書いてあるレポートのようなものです。しかも、大学生が徹夜で仕上げたような類のものではなく、しっかりと作り込まれたレポートです。これを読むと読まないとではその銘柄に対する理解度が全然違います。

推し銘がある方は是非読んでみてください。ただし、全部を真剣に読むのは体に悪いのでまず流し読みをし、その後気になる部分のみ熟読するというやり方がおすすめです。

本記事での有価証券報告書の調査について

調査内容

「ランキング化って何をランキングにしてるんだ？どこにも書いてないぞ！」とお感じの皆さん、お待たせしました。調査内容を発表します。今回、注目した点は「ページ数」「ファイルのサイズ」です！

おっと、解散するのはまだ早いです。どんなデータだってある程度の数があって比べてみると面白いものが見えてくるものです。今回、調査対象を日経平均採用銘柄225社とすることで大変興味深いものが出来上がりました（と私は信じてます）。

余談になりますが、四季報を発刊している東洋経済新報社はウェブにていろんな企業ランキングを発表しています。最近唸ったランキングは「内部通報が多い企業ランキングTOP100」です。変わり種含む様々なランキングを世に送り出している東洋経済新報社ですら有報のサイズのランキングは発表しておりません。クノウオリジナルです！

気になったきっかけ

なんでそんなところを注目することになったのかのきっかけが気になる人もいることでしょう。そんな人に向けて書きます。

というわけで私はクノウ調査団を結成し、日経平均採用銘柄すべてをターゲットとして調査を始めました。

日経平均採用銘柄の有価証券報告書ランキング

長い前置きを経て、本題です。苦労して集めたデータをいきなり見せちゃいます。いきなりステーキよりもいきなりじゃないですか？

項目は以下となっております。PDFをご覧になる際はサイズにお気を付けください。

• ページ数
• 有報PDFのサイズ
• ページ当たりのサイズ
• 有報へのリンク

なお、ランキングは 非常に縦長ですので開閉式としてます。

有価証券報告書の調査データでさらに遊ぶ

ランキング楽しんでいただけましたか？自分の推し銘はどうでしたか？せっかく集めたデータですので、もっと遊んでみたいと思います。

集めたデータを散布図にしてみました。しかも、この散布図、インタラクティブなんです。 つまり、いじいじできちゃいます。プロットを選択すると銘柄が見えたり、グラフの範囲を変えたり、凡例を選択して表示/非表示の切り替えができたりする優れものです。スマホでは一部拡大後のプロット選択で難ありです。

例によってオレンジの銘柄は後のコーナーで取り上げられている銘柄です。

あなたにおすすめの有価証券報告書を教えます

ここまで来てもまだ読みたい有報が見つかっていないあなた、重症ですよ。しかし、そんなあなたに向けて「おすすめ有価証券報告書診断」なるものを作りました。

一説によると人間は9つのタイプに分けられるそうです。そこで、9つのタイプ別におすすめの有報をピックアップしました。あなたにおすすめの有価証券報告書はどの銘柄でしょうか？

おすすめ有価証券報告書診断

ドロップダウンメニューからあなたのタイプを選択してください。

—– 1. 有価証券報告書童貞タイプ 2. なにもかも平均的なタイプ 3. 眠れない夜を過ごしがちなタイプ 4. 黄色が好きなタイプ 5. データ量が余っているタイプ 6. PDF王になりたいタイプ 7. キリ番が好きなタイプ 8. ギャップがたまらないタイプ 9. ポツンと一軒家が好きなタイプ

あとがき

今回は有価証券報告書について調査してみましたが、いかがだったでしょうか？新しい出会いはありましたか？

数の多さにに何度か心が折れそうになりましたが、なんとか記事化までたどり着くことができました。224個も比較対象があることでなかなか面白いものが見せられたかなと自負しておます。

それにしても同じようなほぼテキストだけの有報のサイズが10倍以上も違うことがあるとは驚きでした。有報だけに限らず、ウェブに掲載するPDFを作っている方で今はサイズに気を遣ってないという方、是非気にしてみてください。

最後に1つ、プチ情報です。本記事を書いた副次的効果で今の私は企業ページからその企業の有価証券報告書に辿り着くまでがめちゃくちゃ早くなってます。チャレンジャー求む！（冗談ですYO）