レーティングや目標株価からアナリストの見立てを手に入れる

レーティングから知るアナリストの見立て株式

株をやっている人であれば証券会社が出すレーティング・目標株価情報は目にしたことがあるのではないでしょうか?

株価がやけに動いてるなと思ったらレーティングや目標株価の見直しが入っていることもあります。

色んな会社がやれ買いだ、やれ中立だ、やれ売りだとレーティングを出してくれますが、一体全体その情報は投資家の役に立つのか否か?

結論から書きますとある程度の数が揃えば、参考程度にはなるのではないかと思っています。本記事ではレーティングや目標株価を扱ううえで役に立つサイトやツールをお伝えします。

レーティングとは

レーティングとは、証券会社のアナリストが個別銘柄を分析して格付けを行ったものです。レーティングのつけ方は会社によって異なりますが、買い・中立・売りなどとなっていて、投資判断を示すものとなっています。さらに目標株価が数値で示されており、現在の株価との乖離が大きい場合は割安感や割高感が意識されることがあります。

上場企業であればどの企業もレーティングされているかと言えばそんなことはなく、大型株中心に対象になっています。日本を代表するような銘柄は多くの証券会社からレーティングされています。

今までどこにもレーティングされてなかった銘柄が新規でカバレッジされると株価への影響が大きくなることが多いです。

株価への影響が出やすい内容
  • レーティングが変更されたとき
  • 目標株価が変更され、割安感・割高感が醸し出されたとき
  • 新規でカバレッジされたとき

レーティング情報の入手方法

さてではこのレーティング情報はどこで入手できるのでしょうか?

個々のレーティング情報

証券会社から

まず一番身近なのは、株式売買に利用している証券会社から情報を得る方法です。個別銘柄のニュースとしてレーティング情報が入手可能なところが多いと思います。

レーティング情報(SBI証券)
レーティング情報(SBI証券)

株式情報サイトから

証券会社から情報は得られるのですが、他のニュースに埋もれていることも多いです。特定の銘柄の過去の履歴を見るのも難しいです。

そこでオススメしたいサイトが以下のサイト、その名も「目標株価まとめ」です。

個人の方が作られているようで、飾り気こそないですが中身は素晴らしいです。

オススメポイント
  • 銘柄ごとに過去1年分のレーティング情報が見れる
  • 掲載されている証券会社が多い
  • 目標株価との乖離率ランキングもある

同じ会社がレーティングを出した場合は最新の1件のみを履歴に残す仕様のようです(すべて残っていれば言うことがなかったのですが!)

特定銘柄ページへのアクセスは検索もしくは各市場の銘柄一覧、各業種の銘柄一覧から行くようですが少し手間がかかります。そこで、私的ショートカット(URL直打ち)を伝授します。

URLは「https://www.kabuka.jp.net/rating/証券コード.html」という形で取られているので気になる銘柄のURLは自分で作れます。

例えば、トヨタ自動車(7203)の場合は以下のようになります。
https://www.kabuka.jp.net/rating/7203.html

なお、次点としてもう1つサイトを挙げておきます。こちらはガッツリ株式情報サイトです。

こちらでも銘柄ごとのレーティング履歴が見れます。また、同じ証券会社が更新した履歴(おそらく半年強分?)も残っています。弱点は、掲載している証券会社が少ない点です。

集合体としてのレーティング情報

レーティングや目標株価情報をまとめてうまく見せてくれているのは、マネックス証券の銘柄スカウターだと思います。マネックス証券に口座を持っていれば無料で使えるツールです。

銘柄スカウターでは、目標株価と株価の推移がチャートで一目で見ることができます。また、レーティングの分布やレーティングの推移の情報もあります。

銘柄スカウター(目標株価)
銘柄スカウター(目標株価)
出典:銘柄スカウターヘルプ
クノウ
クノウ

大人の事情で実践編では触れませんが、非常に良いツールです

【実践編】レーティング・目標株価をチェックしてみる

さて、レーティング情報の調べ方が分かったところでレーティングも多そうで色々ごたごたもあったりの自動車大手3社のレーティング情報を調べてみます。

レーティング情報は、目標株価まとめの情報を利用しました。

証券会社各社のレーティングの定義はこちらをご覧ください。

トヨタ自動車(7203)

先陣を切るのはトヨタ自動車です。時価総額ぶっちぎり日本一!

直近一年(2019/6/6~2020/6/7)でのレーティング情報は、18ありました。

日付証券会社レーティング目標株価現在値との乖離
2020/06/03GS買い継続7,300 → 7,600+7.54%
2020/05/13メリル買い継続8,000 → 8,500+20.28%
2020/05/12三菱UFJMSOverweight 継続8,500 → 7,900+11.79%
2020/04/24大和2継続8,600 → 7,800+10.37%
2020/04/17ジェフリーズBuy継続8,800 → 8,100+14.62%
2020/04/16岡三強気継続9,700 → 8,000+13.20%
2020/04/15野村Buy継続8,500 → 7,700+8.96%
2020/04/10モルガンSUnder継続6,100 → 5,300-25.00%
2020/04/09JPMNeutral継続8,400 → 6,800-3.78%
2020/04/01UBSNeutral → Buy格上げ8,000 → 7,500+6.13%
2020/03/30SMBC日興1継続10,000 → 9,300+31.60%
2020/03/17東海東京Neutral継続7,600 → 7,200+1.88%
2020/01/23SBI中立 → 買い格上げ7,100 → 9,000+27.35%
2019/12/20みずほ中立継続7,400 → 8,200+16.03%
2019/12/11CSNeutral継続7,300 → 7,900+11.79%
2019/11/08マッコーリーOP継続8,600 → 9,100+28.77%
2019/08/05CLSABUY継続8,000 → 8,300+17.45%
2019/06/10ドイツBuy継続8,700 → 8,400+18.86%

チャートに入れ込みました。ババン!

レーティングと株価推移(トヨタ自動車)
レーティングと株価推移(トヨタ自動車)
[クリックで拡大]

発表時の株価が目標株価より低い場合は緑色の吹き出し、高い場合は赤色の吹き出しをつけています

ほぼ緑の吹き出しのみになっています。つまりどの時点においてもその時の株価より高い価格を予想しているということです。

3月後半から各社レーティングの更新を行っていますが、株価に比べて強気の予想が多いことがわかります。目標株価の最高額は9,300円という酔狂な値となってます。。

本田技研工業(7267)

2番目は本田です。ホンダジェットは売れているらしいが…。

直近一年(2019/6/6~2020/6/7)でのレーティング情報は、15ありました。

日付証券会社レーティング目標株価現在値との乖離
2020/06/03GS買い継続2,700 → 3,000-0.86%
2020/05/25JPMOver継続3,300 → 3,200+5.75%
2020/05/13メリル買い継続2,900 → 3,200+5.75%
2020/04/24大和2継続3,500 → 3,300+9.05%
2020/04/17ジェフリーズBuy継続3,600 → 3,100+2.45%
2020/04/16岡三中立継続3,200 → 2,500-17.38%
2020/04/15野村Buy継続3,400 → 3,300+9.05%
2020/04/01UBSNeutral → Buy格上げ3,200 → 2,900-4.16%
2020/03/30SMBC日興2継続3,400 → 3,300+9.05%
2020/03/18東海東京Neutral継続3,260 → 2,800-7.47%
2019/12/20みずほ買い継続3,300 → 3,600+18.97%
2019/12/11CSOP継続3,350 → 3,800+25.58%
2019/10/23CLSABUY → OP格下げ3,300+9.05%
2019/09/05モルガンSOver継続3,200 → 3,100+2.45%
2019/08/16三菱UFJMSNeutral継続3,200 → 3,000-0.86%

チャートに入れ込みました。デデン!

レーティングと株価推移(本田技研工業)
レーティングと株価推移(本田技研工業)
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見事なまでに緑一色となりました。こちらも3月後半から更新が殺到しています。(密です)

発表時の株価よりは上の目標株価を立てているものばかりですが、中身をよく見ると最近の暴騰ですでに目標株価をクリアしているものも多いのが特徴です。

現在は全体相場が上がっているので目標株価も少し下駄をはかせて考えてもいいのかもしれません

日産自動車(7201)

最後は日産自動車です。なぜかは分かりませんがワクワクが止まらない。

直近一年(2019/6/6~2020/6/7)でのレーティング情報は、16ありました。

日付証券会社レーティング目標株価現在値との乖離
2020/06/03GS中立継続350 → 370-18.18%
2020/06/01メリル中立継続380 → 450-0.49%
2020/05/29野村Neutral継続370 → 440-2.70%
2020/05/22三菱UFJMSNeutral継続800 → 350-22.60%
2020/04/24大和3継続500 → 400-11.54%
2020/04/20岡三中立継続500 → 350-22.60%
2020/04/17ジェフリーズHold継続550 → 350-22.60%
2020/04/10モルガンSUnder継続510 → 310-31.45%
2020/04/09JPMNeutral継続500 → 320-29.23%
2020/04/01UBSBuy → Sell格下げ900 → 300-33.66%
2020/03/30SMBC日興3継続670 → 320-29.23%
2020/03/18東海東京Neutral継続604 → 440-2.70%
2019/12/11CSNeutral継続750 → 700+54.80%
2019/11/13マッコーリーNeutral → UP730 → 600+32.68%
2019/08/26みずほ中立継続1,100 → 700+54.80%
2019/06/05ドイツHold継続810 → 750+65.86%

チャートに入れ込みました。ドンッ!!

レーティングと株価推移(日産自動車)
レーティングと株価推移(日産自動車)
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今まで見てきた2社と異なり赤色の吹き出し優勢です。コロナショックで下押しした位置でレーティングが更新されているにも関わらず目標株価が低く設定されています。

日産自動車も漏れなく最近の株高の恩恵を受けていますので、現在値は3月後半から更新されたレーティングのどの目標株価よりも高くなっています。

過去の株価から見ると上値があるように見えますが、ファンダメンタル面から考えるとあまり買いで入りたくない銘柄だと分かります。

まとめ

本記事ではレーティングについて書きました。レーティング情報だけを頼りに取引をするのは危険ですが、参考情報としては入れておいていいのではないかいうのが個人的な考えです。

参考にする際には以下の点を頭に入れておく必要があるかと思っています。

  • レーティングは相対評価
  • 発表したときから鮮度はどんどん落ちていく

レーティングは、TOPIXと比較してパフォーマンスがどうかという観点で定義付けをしている会社が多いです。いくらその銘柄が過小評価されていたとしても全体相場が下がれば下がる可能性が高いです。「目標株価○○○○円」が数字として残っていますが、全体相場がその時点からどうなっているかも考慮しながら参考にするのがいいのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます!
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