ほったらかし投資、ウェルスナビの運用をやめました

WealthNaviやめました その他投資関連

WealthNavi(ウェルスナビ)とは

簡単に言うと、資金を投入して運用方針を決めるだけで世界中へ分散投資をやってくれるサービスです。分散投資は ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づいた金融アルゴリズムに乗っ取って行われており、最適なポートフォリオにリバランスされるようになっています。

このようなサービスはロボアドバイザーと呼ばれており、私が以前利用していたTHEOと同様のサービスです。

投資対象と運用成績

ウェルスナビの投資対象と運用成績を見ていきます。

投資対象

全世界への分散投資は、アメリカで扱われている6つのETFで実現しています。投資先が絞られており大変シンプルです。

・米国株(VTI)
・日欧株(VEA)
・新興国株(VWO)
・米国債券(AGG)
・金(GLD)
・不動産(IYR)

ちなみに終了時の資産内訳は以下のようになっていました。リスク許容度は5(リスク大)となっているため、株式に対する割合が大きいです。新興国株は意外と小さいですね。

ウェルスナビ資産内訳
ウェルスナビ資産内訳(出典:WealthNavi for 住信SBIネット銀行ウェブサイト)

運用成績(2018年1月~2019年7月)

運用した全期間の資産推移は以下のようになっており、日本円では元本割れ、アメリカドルでは利益が出ているという状況でした。

ウェルスナビ運用成績
ウェルスナビ運用成績(出典: WealthNavi for 住信SBIネット銀行ウェブサイト)

以下は補足情報です。

【投入資金とリスク許容度】
投入資金:50万円(初回一括、積み立てなし)
リスク許容度:5(最大)

【最高/最低資産評価額】
最高資産評価額:+4,843円 (+0.97%) [2018/1/22]
最低資産評価額:-88,945円 (-17.79%) [2019/12/25]

【ドル円レート(参考値)】
開始時ドル円レート:$1=¥112.64
終了時ドル円レート:$1=¥108.69

この期間の投資対象のETFの価格推移はこのようになってました(2017年12月末を100とする、分割、配当調整済)。日欧株と新興国株のパフォーマンスが悪いですが、それ以外はなかなかです。

投資対象ETF価格推移
投資対象ETF価格推移

やめた理由

今回やめることにした理由は以下の点です。

  • アクティブな口座数を減らしたい
    やめる理由として一番大きいのがこれです。ウェルスナビは特定口座にも対応しており、運用しているからかかる手間がすごく増えるということはありません。しかしながら、運用している限りは監視も必要になりますし、手間はあまりかからないと言っても確定申告の際の書類は増えます。「選択と集中」を進めていきたいとの現在の考えのもと、やめることにしました。
  • 期待値が高すぎた
    ウェルスナビは最初に質問を6問し、その回答からリスク許容度が1(リスク小)~5(リスク大)で決定されます。このリスク許容度に応じて資産が各種投資対象に振り分けられます。始める前はAIがこういったリスクマネジメント含めてやってくれるのだと思っていました。例えば、「AIが相場が崩れそうな前兆があると判断すると金や債券に資金を逃がす」など。私の場合はリスク許容度5でずっとやっていたため、相場が崩れると結構なダメージを負いました。安い手数料で多くを望み過ぎだと思われれるでしょうが、単純に期待しすぎていたということでしょう。
    また、始める前にネットで見た運用報告は皆が皆利益を出していたような記憶があります。始めるタイミングがよくなかったのでしょうが、それも期待値をあげる一因となってました。
  • プラスにならなかった
    結果がよければ手間がめちゃめちゃかかろうが、もちろん続けます。「自分でトレードするよりだいぶマシだろう!」という突っ込みをもらいそうですが、トレーダーたるもの結果がすべてです。一年半運用してプラス期間がほぼなしでは、ちょっとだめですね。
  • 相場の先行き不安
    以前もプラ転間近でやめようとしたことがありましたが、その時はプラ転の夢は果たせず沈んで行ってしまいました。今回はプラ転まではまだ距離がありますが、まあ損切りしてもいいかと思える範囲ですし、相場の先行き不安を感じてますのでいいタイミングかなと思いました。

ウェルスナビのいい点としては、以下がありました。

  • 始めるのが楽
    質問に6問答えて資金を入れるだけで投資の「と」の字も知らなくても始められます。初めて投資の世界に足を踏み入れる方で分散投資をやりたいという希望をお持ちならばよい選択肢になると思います。
  • 運用が楽
    こちらも特にやることはありません。私はやっていませんでしたが、毎月の積立をする際も一度設定するだけでいいようです。

ウェルスナビのやめ方

よくあるご質問に以下の内容がありましたので、全額出金を選びました。全額出金しても口座は残しておけるので、出金後の預かり資産が10万円以下になる場合は解約させられるTHEOよりいいです。

運用はいつでもやめることができるのでしょうか?

WealthNaviの口座から資金を全額出金いただくことで、いつでも自動運用をやめることができます。WealthNaviの口座にログインいただき、「出金」メニューより、全額出金依頼をご指定いただくと、保有している全てのETFの売却を行います。
なお、全額出金後、ご入金が全くない期間については、手数料は発生せず、また口座が無効となることもございません。運用再開をご希望のタイミングで、改めてご入金ください。

ウェルスナビウェブサイト

もしリベンジするならば

今回ウェルスナビをやめることにしましたが、将来的に再運用する可能性もゼロではありません。もし、リベンジをするならば気を付けたい点を挙げておきます。これから運用する人も参考になるかもしれません。

  • 始めるタイミングを選ぶ
    今回うまくいかなかった理由の大きなウェイトを占めているのは、始める時期がよくなかったことだと思っています。相場が大きく崩れ、かつ円高という条件が揃った時に入金をするのがよいと思います。ただ、そのタイミングを伺うのが難しいんですけどね…。
  • 追加入金、積立を利用する
    今回も大きく資産が減った時に入金をしていれば、今頃はちょっとしたプラスの結果が出せていました。-10%になったら入金するなどのルールを決めて、追加入金をしたいです。タイミングを見るのが面倒であれば、毎月の積立を利用するという選択肢もありでしょう。

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