株価の上昇、下落を表す色を大調査

色でわかる?株価の値上がり/値下がり 米国株

株をチェックする際に一番気になる情報は、株価が上がっているか、下がっているかだと思います。どの会社のウェブサイトでも前日比で上昇か下落かが一目でわかるように色が付けられていますが、この色はウェブサイトによって違うのでしょうか?今回はこの色について調査をしてみました。

日本と海外

株価の上昇を表す色、下落を表す色に特にルールはありません。なので各社が勝手に色を決めているようです。ただ興味深いことに、各社ほぼ同じ色を使用しています。そして、国内と海外でその使用する色のパターンは違います。

日本の場合

日本の場合は、基本的に上昇が赤下落が青(緑)となっています。 テレビでたまに見る東京証券取引所の円型の電光掲示板も上昇は赤、下落は緑で表現されています。
また、日本に近い中国や韓国も上昇が赤、下落が緑のようです。

海外の場合

一方海外(欧米諸国)では、上昇が緑下落が赤となっています。日本の真逆です。この世にはいろいろな色がある中で反対の意味として逆の色を使っているのはとても不思議です。

違いはどこから生まれたか

なぜ反対の意味で逆の色を使うようになったのか?それは色の連想からきているようです。もちろん色に対する連想は様々なので逆の意味を持ち合わせていることもありますが、こと株に関しては以下の要素が影響しているようです。

日本:=幸運、縁起が良い、ポジティブ
   /=ネガティブ
海外:=危険、警告、止まる、下がる、ネガティブ
   =安全、進む、上がる、ポジティブ

日本の色の連想は中国からの影響が大きいです。なので中国と日本が同じ色の組み合わせを用いてることは納得できます。ただ、青や緑にはネガティブなイメージがないのであまりピンときません。入金の赤伝票、出金の青伝票からきているという説もありました。

海外の色のイメージは現在の日本での色に対するイメージと合致しています。これは信号や交通標識が海外に合わせて色を決めているためだと思われます。信号の色が日本と海外で逆だったらと想像するとぞっとしますね…株価の上昇、下落の色なんて大したことではありません。

こちらはBBCが制作したイギリスと中国の株式市場の違いについての動画ですが、なかなかおもしろいです。

Red v Green: China stocks explained
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モトリーフール
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ネットの海で実際の色を大調査

さて、では実際どのような色が使われているのかネットの海を駆けずり回り調査をしました。微妙な違いもあったので再現可能なようにカラーコードも表記しています。

日本の場合

ソース上昇色カラーコード下降色カラーコード
日本取引所グループ赤(+100)#e4001e緑(-100)#00cf6f
野村証券赤(+100)#e6002e青(-100)#0a08b7
SBI証券(パターン1)赤(+100)#e6002e青(-100)#0039f9
SBI証券(パターン2)赤(+100)#ff0000青(-100)#0000ff
大和証券赤(+100)#ad0000青(-100)#3366cc
楽天証券(パターン1)赤(+100)#ff0101緑(-100)#4eba00
楽天証券(パターン2)赤(+100)#ff4040緑(-100)#009900
SMBC日興証券赤(+100)#e6003e青(-100)#0048b4
Yahoo!ファイナンス緑(+100)#3a932e赤(-100)#e46062
みんなの株式赤(+100)#e25252青(-100)#6699cc
株探赤(+100)#ff3300青(-100)#0066ff
日本経済新聞赤(+100)#cc0000緑(-100)#009900

パターンの漏れはあるかと思いますが、SBI証券と楽天証券には少なくとも2パターンがありました。良く分かりませんがこだわりがあるんでしょうね。
目を引くのはYahoo!ファイナンスです。今回サンプリングした10社の中で唯一の上昇色が緑、加工色が赤となっています。Yahoo!が日本でしかあまり成功してないとは言え、外資系なんだと改めて感じさせられます。

それにしても各社同じような色の組み合わせですが、コードレベルで見るとバラバラです。並べてみるとその違いが分かりますが、並べないと気付けないかもしれないレベルです。おそらく億り人の方たちは、色を見ただけでどのソースか当てられるぐらいにはなっているのでしょう。あなたも違いの分かる男になりたくないですか?私は別になりたくありません。

海外の場合

ソース上昇色カラーコード下降色カラーコード
中国新浪财经赤(+0.01)#ff0000緑(-0.01)#008000
中国玩股網赤(+0.01)#d40001緑(-0.01)#1ca208
中国Yahoo 財經緑(+0.01)#009933赤(-0.01)#ff333a
シンガポールSingapore Exchange緑(+0.01)#74ad00赤(-0.01)#bf0052
シンガポールYahoo Finance緑(+0.01)#009933赤(-0.01)#ff333a
アメリカNasdaq緑(+0.01)#3fcc6f赤(-0.01)#fd6e70
アメリカFirstTrade(パターン1)緑(+0.01)#009900赤(-0.01)#cc0000
アメリカFirstTrade(パターン2)緑(+0.01)#008000赤(-0.01)#ff0000
アメリカCNNMoney緑(+0.01)#81c14f赤(-0.01)#f34146
アメリカYahoo Finance緑(+0.01)#009933赤(-0.01)#ff333a
イギリスLondon Stock Exchange緑(+0.01)#009900赤(-0.01)#fe0000
イギリスBBC緑(+0.01)#00782c赤(-0.01)#bb1919
イギリスYahoo Finance緑(+0.01)#009933赤(-0.01)#ff333a
ドイツFINANZEN.NET緑(+0,01)#1A8406赤(-0,01)#d02722
ドイツYahoo Finanzen緑(+0,01)#009933赤(-0,01)#ff333a
ブラジルB3緑(+0,01)#26a69a赤(-0,01)#ef5350
ブラジルYahoo Finanças緑(+0,01)#009933赤(-0,01)#ff333a

さてさて、気が狂いそうになりながらも各国のソースを調べました。特筆すべきはYahoo!ファイナンスです。なんと中国も含むすべての国でまったく同じ色を使っています。Yahoo!の底力を見た気がします。ちなみに日本のYahoo!ファイナンスは「ガラパゴス万歳!」てなばかりに違うカラーコードを採用しています。
前述の通り、中国以外はすべて上昇色が緑、下降色が赤となっています。

本サイトで採用する色

本サイトでは下落は赤、上昇は黒のままとしていました。恥ずかしながら損を出すのを赤字と表現するので赤が下落のイメージが強かったです。日本での一般的な表現と逆の色を使っているのも気付いていませんでした。アメリカ株も嗜んでいるんですが、日本とアメリカの色の違いに気付いたのはつい最近です。我ながら鈍感すぎて嫌になります。

前置きが長くなりましたが、本サイトでは実質的なグローバルスタンダードである上昇は緑、下降は赤を採用します!まったくでたらめな色の組み合わせも考えましたが、結局はグローバリゼーションの動きに逆らえませんでした。何度も見て洗脳されたのかもしれませんが、見やすい気がするのでグローバルYahoo!ファイナンス色である上昇は#009933、下降は#ff333aとしました。

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